そんなわけで新作公開であります。１２月に入ってなぜかプライベートが忙しくなり公開の機会を逃して逃して気付けばクリトリスもといクリスマス直前、まあいいじゃないですか。クソッタレサンタのクソッタレプレゼントといった所でしょうかねHAHAHAHAHAHA!ホーリーシット！！

というわけでようやく公開された新作“アンジェリカ　～少女に捧げられた無償の愛～”ですが・・・何なんでしょうかねこの作風の違いは！？(爆)これまでのような下ネタ、ブラックジョークどころかギャグすら皆無！普通にシリアスな、マトモな話じゃないですか。コリャ見事なまでに賛否両論分かれるでしょうね・・・いや否ばっかの可能性も大ですよコリャ！ハロウィン(ジャーマンメタルバンドね)の“カメレオン”みたいなモンかも知れないです。ありゃクソアルバムだったなぁ・・・！

まぁそれはともかくうちは基本的には何でもあり、ありとあらゆるジャンルをミックスし溢れるパンク魂でそれを再現するインディーズ・グラフィックノヴェラー！基本は下品でブラックユーモアたっぷりの極悪極まりないハードコアを表敬しておりますが本来はまさしく何でもありですからね。なればこそ本作のようなエモーショナルな作風に手をつけるのもまた然りってわけですわ。パンクバンドだってバラードくらいやりますからね。さながら本作はOPETH(スウェーデンの超実力派プログレッシヴデスメタルバンド)の“DAMNATION”みたいなモンです。あれはアコースティックやクリーンVoメインの実に叙情的なアルバムですね。普段は暴虐なデスメタルバンドにだって叙情性はあるもんです。映画版のジャイアンを見れば良く判るでしょう・・・(笑)。グログロのゾンビ映画撮ってたピーター・ジャクソンも“ロード・オブ・ザ・リング”を撮りましたからね。俺だって一生に一度くらいはこういう作品作ってみたかったんだよ文句あっか！

勘違いしないで欲しいのは売れ線に走った、セルアウトしたってわけじゃないって事ですね。本当に安易に媚び売るような方向だったら６００ページなんてバカげたページ数にゃせんですよ(笑)。せいぜい３０ページ以内でエロ漫画描きますよまったく。


正直言ってこれまでとまったく異なる作風で滅茶苦茶難しかったですね。これまで身に付けてきた技法全てを白紙に戻して一から学び直すような感じで、何度も挫折して次はポコチン君が大活躍する冒険譚を描こうと思いましたが俺にインスピレーションを与えてくれた先人達が唯一教えてくれなかった事が「諦める」という事でしたからね。まったくクレイジーだったよハニー。結果として物凄くエモーショナルでポリティカルな、美しい作品に仕上がって実にクールさ。もしかしたら満足しているのは俺だけで読んでくれる人にとっては冷めて伸びきったスパゲティーかも知れないけど、俺はこの作品を描き上げてこうして世に公開出来た事を誇りに思っているよ！間違いなく本作はCOMIC HAND JOBとしてはドロップアウトした作品だと思うけど、それでも本作は熱心にCOMIC HAND JOBをフォローしてくれる親愛なる君たちキッズに捧げるよ。それじゃ来年もヨロシク！