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ネオクラシカル様式美メタルの開祖、ニコロ・パガニーニを題材にしたロック映画(?)です。


悪魔に魂を売って得たとされる超絶技巧を誇るヴァイオリニスト、パガニーニをガチのヴァイオリン奏者であるデイヴィッド・ギャレットが演じていますが、その佇まい、ステージング、プレイ等どこからどう見てもHM/HRミュージシャンにしか見えず、クラシック映画でありながらメタル者こそ楽しめるであろうヘヴィメタル映画となっております(笑)。ネオクラシカルなシュレッドを存分に楽しめますし、日本が誇るテクニカルメロパワバンド、ガルネリウスの名前の元ネタになったヴァイオリンの名器も出てきます。

そういうワケでパガニーニがヘヴィメタルに絶大な影響を与えた事を製作側が知ってか知らずか、19世紀前半の話でありながら近代ロックビジネス、ロックシーンを髣髴とさせるシーンが多々見られます。

女遊び、クスリにバクチとロックスター丸出しのパガニーニに始まり、バンド、ミュージシャンを食い物にして荒稼ぎする悪徳マネージャー、マリリン・マンソンのライヴを妨害するようなノリでパガニーニのギグを邪魔するクソッタレキリスト原理主義者のレイシストババァども、カネの匂いに敏感なマスコミ連中にライヴで興奮して失神するバンギャと、今のロックシーン、音楽シーンそのまんまなシーンが多く、今も昔も業界の腐敗は変わっていないのだと思い知らされます(笑)。


ネオクラ様式美と言えば、言わずもがなのスウェーデンが生んだ豚貴族ことイングヴェイ・マルムスティーンがパガニーニフレーズをそのままギターに持ち込んだ事によって生まれた、テクニカルギターの聖典みたいなモンで、近代メタルギタリストは大体誰もが直接的、間接的にその影響を受けております。

近代メタルコアもデスコアも、カオティックコアだろうとDjentだろうと、ギターを速く弾くメタルであれば多かれ少なかれイングヴェイ、ひいてはパガニーニこそ源流だと言えるでしょう。俺も昔ギターを触っていた頃はハーモニックマイナーのシュレッドをそれなりに練習してたモンです。「ライジング・フォース」が弾けなくて挫折したんですが(笑)。

その影響力たるや台湾映画「セデック・バレ」の監督で、「KANO ~1931海の向こうの甲子園~」にも携わったウェイ・ダーションがそれ以前に撮った「海角七号 君想う、国境の南」でそんなフレーズをギターで弾く奴が出てくる程です(笑)。台湾と言えば最近メタルが普通に熱く、Minstrel 吟遊家なんか「台湾のガルネリウス」等と言われており将来性抜群ですね。日本にも来て欲しいモンですわ!
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